自分より背の高い女の子に見下ろされて、抵抗すらさせてもらえない。
そういうシチュエーションが好きなのに、いざ探してみると「デカ女」というだけで中身がスカスカな作品を掴まされた経験、ありませんか?
私もあります。何度もあります。
今回紹介する「ザコマゾ・完全敗北」(手羽咲ちきん / 一水社)は、その失敗を繰り返させないエロ漫画です。
結論から言います。 デカ女と体格差の女性上位ものが好きなら、これはかなり当たりです。
どんな作品か
デカ女たちが、自分より小さな男子をマゾに堕としていく短編集です。
登場するデカ女は、同級生、尋問官、ギャル、霊媒師と幅が広いです。設定はバラバラですが、全話を貫いているのは「体格差による圧倒的な支配」という1本の軸です。
キャッチコピーの「私のニオイで負けろ。」が示す通り、臭い(ご褒美の)足裏や腋といった匂いフェチ要素が全編に織り込まれています。ただ、匂い描写が主役になりすぎず、あくまで「デカ女が男を屈服させる過程の演出装置」として機能しているのが上手いところです。
描き手目線で見た良さ
私程度が偉そうに語るのは気が引けるのですが、描く側にいた人間として言わせてください。
この作品、コマ割りが非常にうまいです。
デカ女と男子の体格差を見せるとき、普通なら引きのコマで全身を並べて「ほら、こんなに違うでしょ」とやりがちです。でも手羽咲ちきんさんは、それをやりません。
代わりに、男子の目線の高さにデカ女の胸元や腋を配置して、見上げる構図を繰り返します。読者が男子側の視界に入り込む設計になっています。体格差を「説明」するのではなく「体験」させるコマ運びです。
もうひとつ。 最初に男子が抵抗するシーンをきちんと描いているのが効いています。 抵抗する。 でも勝てない。 それでも抵抗する。 それすら楽しまれる。 この段階を踏んでいるから、最終的に屈服した時の落差が深くなります。マゾ描写で一番大事なのは「堕ちるまでの過程」であって、堕ちた後の状態だけを見せられても読者の感情は動きません。この作品はその過程の描き方がとても丁寧です。
収録作品について
短編集なので、話ごとに毛色が違います。
「からかわれ上手なチビマゾくん」は、馬鹿にしてくる同級生の芦崎ユウカに巨根チンポでわからせてやろうとした男子が、逆に完全敗北するという話です。わからせようとした側がわからされる構造が気持ちいいです。
「デカくてエロい尋問官」は、設定がファンタジー寄りで、捕虜になった男が尋問官のデカ女に堕とされます。日常系とは違う緊張感があって、短編集の中でいいアクセントになっています。
「めろめろぱにっく」は、ギャルのデカ女が「3分耐えたらタダマンし放題」と男子を煽る話です。最初の男子が3秒で沈むあたり、勝負になっていない感じがたまりません。
全体を通して、芦崎ユウカというキャラが複数話にまたがって登場しており、このキャラが好きになれるかどうかで評価が分かれるかもしれません。私は好きでした。
こんな人に刺さります
- デカ女、体格差が好きな人
- 女性に見下ろされて屈服させられるシチュエーションに興奮する人
- 匂いフェチ(足裏・腋)の要素がある作品を探している人
- 短編集で色々なシチュエーションを味わいたい人
合わないかもしれない人
- 匂い描写が苦手な人(全編に入っています)
- ストーリー重視で長編を求めている人
- 甘々な支配が好みで、ゴリゴリの屈服展開が苦手な人
まとめ
「ザコマゾ・完全敗北」は、デカ女による女性上位ものとして、描写の丁寧さとシチュエーションの幅がしっかりしている作品です。
体格差の見せ方がコマ単位で設計されているのは、描く側の目線で見ても感心しました。「デカ女もの」は作画の力量が直結するジャンルですが、この作品は構図で体格差を語れているので、ページをめくるたびに「負けている」感覚が積み重なっていきます。
あなたが次に開く1冊が当たりでありますように。私はこれ、当たりでした。












